猿島は東京湾に浮かぶ無人島です。横須賀市沖合から船で簡単にアクセスでき、いつも観光客で賑わっています。物語に出てくる「無人島」のイメージとは異なるかもしれませんが、豊かな自然の中で大人も子供も満足する休日を過ごすことができるでしょう。今回の記事では猿島の楽しみ方をご紹介します。
目次
猿島とは

猿島は東京湾に浮かぶ最も大きな自然の無人島です。横須賀市の沖合から1.7km離れた場所にあります。市街地からアクセスしやすいため、横浜からであれば1時間程度、新宿からであれば2時間程度で上陸することが可能です。
猿島の特徴は豊かな自然はもとより、過去に築かれた軍事要塞がある点です。明治時代に本格的に整備されたレンガ造りの軍事要塞を今なお見ることができます。
軍事要塞は岸壁を掘り込んで造られているため、外からは普通の島に見えるようになっています。上陸後に島内を散策してみるとその造り込みに驚くかもしれません。
猿島の楽しみ方
昔の軍事要塞を観光
現在でも軍事要塞であったころの切り通し(掘削して作った道)やトンネル、砲台跡などを見ることができます。

赤レンガづくりの建造物は明治時代中期に作られたもので、大部分がありし日の姿そのままに残されています。長い時を経て苔むし、草木に覆われた様子は「天空の城 ラピュタ」を彷彿とさせると人気です。


島内は1時間程度で1周できます。軽い運動を兼ねて散策しましょう。どこにカメラを向けても絵になるので、写真撮影が好きな人にもおすすめです。

海を眺めながらバーベキュー
海を眺めながらバーベキューをすることができます。言うまでもなく猿島内での焚き火はNGですが、条例によってコンロや木炭などの火器の持ち込みも禁止されています。バーベキューをする場合は、猿島内のレンタルショップで用具を借りましょう。用具の空きがあれば当日借りることができますが事前にインターネットで予約するのがおすすめです。利用日の1か月前から予約を受け付けています。
「基本のBBQセット」(5,000円)にはコンロ、炭、トング、まな板と包丁などが含まれますが、食事に必要なお皿やお箸、コップ、テーブルや椅子などは含まれていません。また、基本のBBQセットに食材は含まれず、猿島内で食材を購入することもできないので、猿島行きの船に乗る前に準備しておく必要があります。
事前にスーパーやデパートなどで調達しておくか、船乗り場への食材配達サービスを利用しましょう。例えば老舗精肉店・ヨコスカ松坂屋の1ポンドステーキを味わえるセットはいかがでしょうか。
意外と見落としがちなのが調味料です。忘れずに持っていきましょう。
バーベキュー用具のレンタル料金の確認や予約については、運営者のTRYANGLE WEBをご覧ください。
無人島で海水浴
※【2020年は開設中止】新型コロナウイルス感染拡大防止のため、2020年は海水浴場は開設されません(横須賀市の発表)

7月中旬から8月末にかけては海水浴場がオープンします。小さな海水浴場なので混雑しがちですが、目が届く広さだからこそ子ども連れでも安心して利用できると思います。頼れるレスキューチーム(監視員)も常駐しています。
海のすぐ前でバーベキューができるので、バーベキューと海を行ったり来たりしてもよいでしょう。ただし、くれぐれもお酒を飲んだ後に海に入らないこと。海に入りたくなる気持ちはわかりますが・・・泳ぎに自信がある人でも、溺れる危険性が高まります。
手ぶらでOKの釣り
のんびり過ごしたい人は釣りを楽しんでみてはいかがでしょうか。釣り道具は猿島内のレンタルショップで借りることができます。釣竿とエサ・仕掛けがセットになった「釣りセット」は2,000円(夏期の場合。冬期は擬似餌で2,300)です。なお、消耗品のエサ・仕掛けは追加購入も可能です。
海水浴場になる砂鉄の浜は初心者でもカレイ・キス・メゴチなどが狙えるそうです。自分で釣った魚はぜひバーベキューでいただきましょう。最高の思い出になるはずです。
腕に自信がある人は島をぐるっと散策して、良い釣り場を見つけてください。ただし、立ち入り禁止のエリアには絶対に入ることがないようにしましょう。
コスプレ撮影

営利目的でなく、趣味の範囲内に限りコスプレ撮影が認められています。許可申請は不要です。ただし、海水浴シーズンには普段以上に多くの人で賑わいます。撮影時の世界観設定による縛りがないのであれば、海水浴シーズン外のほうがゆっくり撮影できると思います。
海水浴シーズンを除き更衣室が設置されていないのでテントの持参が推奨されています。トイレでの着替えは他の観光客の迷惑になるので控えてください。基本的なルールは横須賀市の公式Webサイトで公開されています。マナーを守って楽しく撮影しましょう。
残念ながら猿島で宿泊はできない
猿島でゆっくりくつろいでいると、宿泊したい気持ちになることでしょう。無人島というロケーションがそんな気分にさせるのかもしれません。
しかし、残念ながら猿島は宿泊NGです。宿泊所はなく、プライベートなテント泊もできません。遅くとも船の最終便で島を後にしましょう。夏期(3月1日〜11月30日)は17時、冬期(12月1日〜2月28日)は16時が帰りの最終便です。
猿島の基本情報
猿島へは三笠公園と猿島を行き来する定期船で片道10〜15分かけて向かいます。定期船は1時間に1本なので乗り遅れないように注意しましょう。
上陸可能日・料金など
■猿島の基本情報
上陸可能日 | 夏期(3月1日〜11月30日):毎日 冬期(12月1日~2月末日):土日祝 |
アクセス | 京急線・横須賀中央駅から三笠公園へ徒歩で15分(タクシーでワンメーター・5分)。三笠桟橋から船で10〜15分。 |
料金 | 猿島航路乗船料と猿島公園入園料がかかります ■猿島航路乗船料 大人:1,400円 小学生:700円 小学生未満:無料 ※往復料金です ※小学生未満は大人1名につき1名無料です(大人の人数を超えた場合は小学生料金を適用) ■猿島公園入園料 15歳以上(中学生除く):200円 小・中学生:100円 |
所在地 | 下記は三笠桟橋がある三笠公園の所在地です 〒238-0003 神奈川県横須賀市稲岡町82 |
船の時刻表(夏期3月1日〜11月30日)
■船の時刻表(夏期3月1日〜11月30日)
行き | 8:30 / 9:30 / 10:30 / 11:30 / 12:30 / 13:30 / 14:30 / 15:30 / 16:30 |
帰り | 8:45 / 9:45 / 10:45 / 11:45 / 12:45 / 13:45 / 14:45 / 15:45 / 17:00 |
船の時刻表(冬期12月1日〜2月28日)
■船の時刻表(冬期12月1日〜2月28日)
行き | 9:30 / 10:30 / 11:30 / 12:30 / 13:30 / 14:30 / 15:30 |
帰り | 9:45 / 10:45 / 11:45 / 12:45 / 13:45 / 14:45 / 16:00 |
皆さんもぜひ猿島で素敵な1日をお過ごしください。